兵庫県朝来市の竹田城跡が雲海の中にぽっかりと浮かんでいるかのようにみえる風景が「天空の城」と称されて、話題になりました。
室町時代の武将・山名持豊による1431年の築城に始まり、戦国時代に豊臣秀吉が押さえ、天正13年(1585)に赤松広英が総石垣の近世城郭に改修している竹田城。
豊臣期の最高技術を示す山城とされ、現存する石垣遺構では国内最大級の規模で、山頂に石垣が連なる様子から「日本のマチュピチュ」とも評されています。
毎年9月〜12月にかけて、「天空の城」にはなくてはならない『雲海』が発生。とりわけ10月、11月は発生確率が高くなります。そこにはこれまで見たこともない神秘的な空間が広がります。
一度は行ってみたい「天空の城」竹田城跡と雲海を展望するスポットをご紹介します!
竹田城跡と雲海を堪能!展望スポット3選!
見られるかは運しだい⁈竹田城跡と雲海が見られるスポット
- 1つ目は、竹田城の東南に位置する朝来山の中腹にある「立雲峡」
- 2つ目は「竹田城天守台」城内から雲海を見る方法です。累々と連なる石垣と、その先に雲海が広がる南千畳方面がベストアングルです。
- 3つ目は、竹田城を挟んで朝来山と反対側にある「藤和峠」明け方の時間は逆光のため、石垣のシルエットが霧の中に浮かび上がる神秘的な光景が見られます。
立雲峡
立雲峡は、竹田城跡の南東にある朝来山(標高757メートル)の中腹にあり、雲海に浮かぶ城跡を望むことができます。
立雲峡には、第1・第2・第3展望台があります。第2展望台と第3展望台は、竹田城跡より標高が低いため、雲海が分厚いと埋もれて見えなくなります。
しっかりと雲海が出る日には、第1展望台からの景色を撮影するのがおすすめです。
第一展望台や2022年に新設された「光の天望所」へは駐車場から徒歩で50分ほどかかります。
暗い霧の中を歩くので、それなりの準備は必須となります。
竹田城跡ライブカメラ 【日中の最新画像】
公開時間は、午前5時から午後5時まで(午後5時以降は午後5時現在の映像となります)
ライブカメラの画像はこちらをご覧ください。<外部リンク>
(1)住 所 | 〒669-5252 兵庫県朝来市和田山町竹田 |
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(2)お問合せ | 情報館 天空の城 079-674-2120 |
(3)環境整備協力金 | 300円 大人(高校生以上)1人当たり |
250円 団体20名以上の場合 1人当たり | |
無料 竹田地区住民の方と中学生以下 | |
(4)収受棟 | 2人常駐しています。 |
(5)駐車場 | 乗用車40台、マイクロバス 7台 |
トイレ施設あり、自販機(飲物)あり | |
(6)車アクセス | 和田山インターから車で10分(竹田交差点を左折) |
(7)竹田城跡を望む展望台 | 第3展望台 → 駐車場から約100m、およそ 5分程度 |
第2展望台 → 駐車場から約220m、およそ10分程度 | |
第1展望台 → 駐車場から約810m、およそ30分程度 | |
<注> 徒歩には個人差があるので、時間は参考としてください。 |
竹田区 立雲峡より引用
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立雲峡には以前から、3カ所の展望台が設けられていましたが、人気のある雲海シーズンの9~11月などは混雑が激化。従来の展望台より高い位置に約340人が利用できる立雲峡テラスを整備。さらに、モニュメント「光の道天望所」を設置しました。
モニュメントには、展望デッキに加えて、スマートフォンなどを載せて撮影する台を用意。
デッキの中央には、三角形のガラス板が置かれており、撮影台などから見ると、竹田城跡まで光の道が延びているように見えます。雲海が出た際には、雲の上に道が続いているような写真が撮影できます。
立雲峡では、高校生以上を対象に環境整備協力金300円を募っています。
◆アクセス◆立雲峡
JR播但線 竹田駅下車、駅前からタクシーを利用して駐車場へ。
JR山陰本線 和田山駅下車、駅前よりタクシーを利用して駐車場へ。
※ 駐車場は、50台のみ。土休日は混雑。
※ タクシーの手配は、前日までに予約!
※ 第一展望台や「光の天望所」へはそこから徒歩で約50分ほどあります!
「雲海出現確立」の予測⁉も見られます!
「雲海出現確立」の予測⁉こちらのサイトで分かります!
立雲峡|雲海出現NAVI|週末探検隊|雲海出現確立 三菱自動車HPより
竹田城天守台
2つ目は「竹田城天守台」。城内から雲海を見る方法です。累々と連なる石垣と、その先に雲海が広がる南千畳方向がベストアングル。ここではスマートフォンや普通のカメラでも綺麗に雲海の城を撮影できるのもポイントです。
竹田城跡
◆住所◆兵庫県朝来市和田山町竹田古城山字169
◆電話◆079-674-2120(情報館 天空の城)
◆観覧料金◆500円(高校生以上)
中学生以下無料
◆観覧期間◆
- [3/1~5/31] 8:00〜18:00
- [6/1~8/31] 6:00〜18:00
- [9/1~9/22] 6:00~17:00
- [9/23~11/3] 4:00~17:00
- [12/1〜1/3]10:00〜14:00
- ※冬季閉山:1/4~2/末
◆アクセス◆竹田城天守台
- JR竹田駅からほぼ階段で徒歩約40分で城入口(表米神社登山道)。
- JR竹田駅裏手には、一般的な登山道(駅裏登山道)があり、徒歩30分で城入口。
- タクシー利用(車は不可)の場合、JR竹田駅からタクシーで約10分で中腹駐車場、そこから徒歩約20分で城入口。
- クルマの場合は、山城の郷に駐車し、徒歩40分で竹田城跡を目指します。
藤和峠
3つ目は、竹田城を挟んで朝来山と反対側にある「藤和峠」。明け方の時間は逆光のため、石垣のシルエットが霧の中に浮かび上がる神秘的な光景が見られます。
鑑賞スポットのすぐそばに数台の駐車スペースがあり、車から降りてすぐに鑑賞できます。体力に自信がない人は、ここから見るのもおすすめですが、ゆっくりと楽しむには、少し狭いスポットです。
◆アクセス◆藤和峠
JR竹田駅から車で約15分。付近に数台の駐車スペース。
竹田城跡と雲海をみるためには
[雲海ベストシーズン]9月〜11月
持って行った方がいいもの
- ヘッドライトまたは、懐中電灯
- トレッキングシューズ
- レインウエア
- 防寒着
雲海を見るためには、まだ暗いうちから山を登っていく必要があります。アクシデントがないように、しっかり準備をして行くことが大切です。
まず、霧が発生すると視界が悪くなるうえ、シーズン中は道が渋滞したり、駐車場が満車になる可能性があります。
安全のため必ず時間に余裕を持って出発しましょう。
駐車場から撮影スポットまでは暗く、視界の悪い山道を歩くので、懐中電灯やヘッドライトは必須。付近に電灯がない場合もあるので、忘れずに持っていきましょう。
服装は、歩きやすいトレッキングシューズに長袖・長ズボンで。ただし、雲海は水蒸気です。歩いていると全身が濡れてくることになります。
レインウェアを着用して、撮影をする場合はカメラの防水対策も念入りに。朝方の冷え込んだ野外をあるくため、防寒対策も準備することが大切です。
雲海は一体どうやってできるの?
雲海の正体は、山間部の空気中の水分が瞬間冷却され、発生した霧が一面に広がったものです。
まず、放射冷却によって地面が冷やされ、あわせて地面付近の水蒸気を含んだ空気が冷えます。
空気の温度が低下することで水分が飽和状態を通り越し、霧になります。この時、風が強いと空気が流れていってしまうので、無風状態に近い時ほど発生しやすくなります。
具体的には、
- 日中と夜の気温差が10度以上と大きいこと
- 大気が安定し、風が少ないこと
- 湿度が高いこと
- 良く晴れていること
以上の条件を満たしていると、発生率が高くなります。
気象条件が揃いやすいのは9月下旬から12月上旬。ベストシーズンはやはり秋だといえそうです。
時間帯は夜明けから8〜9時頃までがピークになります。
タクシーを利用する場合は、必ず前日までに予約をしておきましょう。
また、撮影スポットにトイレがない場合もあるので、ホテルや駐車場などで必ず済ませておきましょう。
竹田城の雲海 おすすめスポット まとめ
竹田城跡と雲海が見られるスポットは、3つ!
1つ目は、竹田城の東南に位置する朝来山の中腹にある「立雲峡」。
2つ目は「竹田城天守台」。城内から雲海を見る方法です。累々と連なる石垣と、その先に雲海が広がる南千畳方面がベストアングルです。
3つ目は、竹田城を挟んで朝来山と反対側にある「藤和峠」。明け方の時間は逆光のため、石垣のシルエットが霧の中に浮かび上がる神秘的な光景が見られます。
気象条件が揃いやすいのは9月下旬から12月上旬。ベストシーズンはやはり秋だといえそうです。時間帯は夜明けから8〜9時頃までがピークになります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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